NHKラジオドイツ語講座でお馴染みの方もいらっしゃると思いますが、ダニエル.ケルンさんを講師に招き、ドイツビールを実際に飲みながらお勉強会をしました。
勉強会は、まず、いきなり乾杯から始まります。 最初に飲んだのが、ミュンヘン郊外にあるバイエルン王家の王子が 今でも住んでいるカルテンベルク城の醸造所のヴァイスビーアです。 「プリンツレーゲント・ルイートポルト・ヴァイスビーア」(5.5%) フルーティな香りの飲みやすいビールでした。 ちなみにこのお城では毎年7月に騎士の馬上試合が行われているそうです。 一度迫真のぶつかり合いを見てみたいものです。
講義の方は、バイエルンの1516年のビール純粋令から始まりました。そのおかげで 以前はどんな穀物を混ぜても場合によっては麻薬の類を混ぜても、 何でもありだったのが、以後品質が保たれるようになったとのことです。 ホップ、麦芽、酵母、水のビールの4大要素では、現物のホップ、麦芽を回覧しました。
それからビールについてのビデオが始まります。 ドイツ語のビデオなんですが、ビールの製法とか、各地の特徴あるビールの種類 とか、ベルリーナーヴァイスに赤と緑のシロップを入れて飲むところとか、 ケルンのケルシュ、デュセルドルフのアルトビーアなどをビデオで解説を交えながら 進めていきます。アルトビーアって「わんこそば」のように飲むはしから、頼まなくても どんどん置いていくのですね。コースターに棒線を引いて置いていきます。
次に飲んだのは、北バイエルンはクルムバッハにあるメンヒスホーフの 「シュヴァルツビーア」(4.9%)です。 ドゥンケルよりもさらに色が濃い黒ビールです。 シュヴァルツビーアは旧東独のいくつかの地域でも造られているそうです。
ここで、もう一度乾杯して、皆でいっしょに歌を歌います。 まず、伴奏なしでドイツ人の講師が歌を披露します。
Ein Prosit Ein Prosit der Gemuetlichkeit ♪……
よく耳にするビールにはつきものの歌なのでメロディーは皆さんおなじみです。
4番目に登場したのは、バンベルクのヘラー醸造所で作られた 「シュレンケルラ・ラオホビーア」(5.1%)です。 確かに燻製の香りに満ちてました。ブナ材のチップを利用するそうです。 ヘラー醸造所には直営の「シュレンケルラ」というレストランがあって、 ここは昔修道院だったそうです。 かなり人気があるらしく、予約を入れてないと座れないとか。